#27『小話 こわい話の日』

夏です。
夏と言えば怪談なのです。
雨が降って、いささか気温も低いですが…
お散歩にも行けない僕達は、それぞれ自慢の怪談話を披露し合う遊びを始めたのです。

僕「—そして、運転手さんが後ろの席を覗くと…(真顔)」
お「…。(ゴクリ…)」
僕「そこには誰もいなかったのです…!」
お「ぉぉぉぉぉ…」

さすが五流作家。
子供とは言え、妖怪をビビらせてやりました。
さぁ次は、お布団小僧の番です—

お「あのね…」
僕「うん…」
お「ほんとはね…」
僕「うん…」
お「…だれもいないの」
僕「へ?」

お「ここの おふろには もぅ だれも いないの…」
僕「!?」
や、やめろ…お布団小僧!
何か知らないけど、むちゃくちゃ怖いじゃないか!

お「いないの…(ニヤリ)」
僕「…!!!!?(K.O)」
部屋中をつつむ底知れぬ寒さ…
こ、これはきっと雨のせいです。

…と、その時でした。

僕/お「!?」

ぴちょん… ぴちょん…
誰もいないはずの我が家のお風呂場から、水の滴る音が響いたのです。


つづく
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by ohutonkozou | 2014-08-27 15:09

妖怪達と暮らす 五流作家の 日々のこと


by ohutonkozou